今回は、枡野俊明さんの著作「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」の紹介を行います。
枡野俊明さんは住職である自身の経験に基づいて、「禅」の教えに関する本を60冊以上出版されてきました。
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」でも、「禅」の教えを基に、日々の悩みを楽にしていくヒントを教えてくださっています。
この本を読むと:
「放っておく力」が身につく=
- 人間関係に振り回されなくなる
- 仕事を前向きに取り組めるようになる
- 毎日を快適に過ごせるようになる
【オススメの人】
・仕事も、プライベートでも、他人に気を遣いがちで疲れやすい人
・いつも、未来や過去に漠然とした不安がある人
・SNSばかり見てしまい疲れている人
では、どんな内容なのか見ていきましょう~!
本の概要
著者紹介
著者:枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」より引用
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行ない、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行なう。
主な著書に、『心配事の9割は起こらない』『禅、シンプル生活のすすめ』『小さな悟り』『上手な心の守り方』『リーダーの禅語』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー・ロングセラーが多数ある。
住職兼庭園デザイナーなんだ!?
上記動画は、「GINZA CROSSING」という番組です。枡野俊明さんとソニーフィナンシャルグループの金融アナリスト・尾河眞樹(おがわ まき)さんが行った対談の様子が収録されています。
- 禅の教えの重要なポイント
- 現代を生きる人に重要な「放っておく力」
- 住職兼庭園デザイナーを志されたきっかけ
等について言及されているので、より本の理解を深めたい方は視聴をおすすめします。
枡野俊明さん、穏やかで優しそうな方だワン。
本の構成
この本は、5章で成り立っています。
第1章 むやみに「関わらない」ー人間関係はもっとドライでいい
第2章 いちいち「気にしない」ー不安・焦り・怒りの手放し方
第3章 やたらに「反応しない」ー心をすり減らさない練習
第4章 無駄に「疲れない」ー自分で自分を苦しめない考え方
第5章 無理に「白黒つけない」―人生を快適に生きるヒント
それぞれの章に約20個のポイントが記載されており、1冊で合計99個掲載されています。
1個のポイントにつき2ページ~3ページで解説が行われており、すらすらと読みやすいです。
本の基本情報
出版社:株式会社三笠書房
ページ数:224ページ
発行日:2021年5月19日
レビュー・感想
サクサク読み進めることができる!
冒頭で述べた、
- 人間関係に振り回されなくなる
- 仕事を前向きに取り組めるようになる
- 毎日を快適に過ごせるようになる
ための方法が、ポイントごとに分かりやすくシンプルにまとめられていて、サクサクと読めるのが良い!と私は感じました。
あまり読書に時間が取れなくとも、隙間時間にどんどん読み進めていくことができそうです。
少し内容がシンプル?
一方で、シンプルにまとまりすぎているのかな?とも思いました。
各ポイントに対する具体的なエピソードや、掘り下げは少なめでした。
Amazonのレビューを見ても、少し物足りなく感じる方もいるよう。
放っておく力が身につく
読みやすさや、頭への入ってきやすさは抜群です。
読み終わると、いつの間にか「放っておく力」が身についているような感覚がありました。
心に残った名言
実際に本文を読んで、私が心に残った箇所を3つ厳選しました。
誰かと自分を比べてしまうとき
自分自身に、こういい聞かせてみてください。 「優劣じゃなくて、違いなんだよね。あの人のああいうところは、自分とは全然違うよね。まったく面白い」
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」より引用
優劣じゃなくて違い。
この言葉が染みました。
この「違い」を面白い、興味深いと思うこと。
これが、他人と自分を比べることをストップするための、最初の一歩なのだと学びました。
違いを面白いと思う、かぁ。
人を比べて、優れている、劣っているという考えから抜け出せるといいワン。
見返りを求めてしまう自分へ
自分がしてあげたくて、親切やお世話をしたのなら、もう何も望むことはないはずです。それなのに「見返り」を期待すると、自ら「見返りを得られない苦しみ」をつくることになってしまいます。
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」より引用
「見返りを求めると、自ら見返りを得られない苦しみを作ってしまう」という言葉に、はっとさせられました。
やってあげたのに、お礼もない。ひどい。……私も思ってしまうことがあります。
でも、そう思うくらいならやらなければいい。
その通りですよね。
でも、やらなかったらやらなかったで罪悪感があるんだもん……
他人へ親切にすることによって、自分の心も幸福になるといわれているワンよ。自分の幸せのためだと思って、人に何かしてあげるといいワン。
自分の選んだ道が正しいのか悩んでしまうとき
ようするに、「どれが正解か」で悩むことは、意味がないということです。考え方としては、「選択肢のどれを選んでも同じ」であり、そして、「選んだ選択肢でいい結果が出るようにがんばる」というのがいいでしょう。
「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」より引用
正解などなく、自分が選んだ道で、精一杯力を尽くしていくということですね。
私も今やっていることを、「やってよかった」と思えるように頑張ろうと思えました。
言い換えれば、間違いもないってことだよね。
そうだワン。今までやってきたことのすべてが、今ここにいる素晴らしい君をつくりあげているワン。
まとめ
ここまで枡野俊明さんの著作「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」の紹介を行ってきましたが、いかがだったでしょうか。
引用で紹介した以外にも、心に残る名言がたくさんありました。
禅の教えを取り入れつつ、現代を生き抜くために必要な「放っておく力」を身につけたい方は、ぜひ読んでみることをおすすめします。
以上、閲覧いただきありがとうございました(*^^*)